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西遊記〈10〉 (岩波文庫) 価格: 903円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 最終巻まで来るのに長かったが、長いのはそれなりの理由があることが最後にわかる。
有名な「西遊記」であるが、映画化、ドラマ化されるのはいつもの途中の孫悟空と妖怪の戦いばかり。ラストまで辿り着いた作品は非情に少ない。故に、日本の「源氏物語」と同じように有名な作品であるのにラストを知らない人が多いという実態がある。想像した通りのラストだが、ここまで読めたことは自慢できると思う。
原作には原作にしかない面白さがある。お薦めの作品である。 |
西遊記〈9〉 (岩波文庫) 価格: 903円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 戦いばかりで時間の流れがわかりずらい話であるが、第88回の何気ない三蔵のセリフから、旅を始めて14年が経っていることがわかる。道理でこの小説は長い筈だ。
さすが九巻。終盤です。「天竺はもうすぐです」といった内容のセリフも出て来て、旅の終わりが近いことを読者にもなんとなく気付かせています。 |
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西遊記〈上〉悟空誕生の巻 価格: 1,470円 レビュー評価:5.0 レビュー数:8 某ドラマで人気が再発して、映画も公開された「西遊記」。
玄奘三蔵法師を筆頭に孫悟空が猪八戒と沙悟浄と引き連れて天竺へ旅するというストーリー。
一般的にはドラマの影響もあってかこの話が知られているが、本場中国では「天上界編」の方が一般的だそうです。
私も悟空が五行山に幽閉されてからの話よりも、天上界で神々相手に大暴れしている話の方が中国奇伝らしくて好きです。
どうして日本では後編ばかりを取り上げているのだろうかと思います。あれでは本当の「西遊記」というものを理解できないと思う。全編を通して「西遊記」なのだと思っています。
中国の奇伝に |
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三国志演義のウソとタブー (宝島SUGOI文庫) 価格: 480円 レビュー評価:1.5 レビュー数:2 そもそも、『三国志演義』はフィクション(ウソ)なのですから、「ウソとタブー」という区分自体が可笑しなものです。史実何割(清の学者)ではなく、『三国志演義』はフィクションである通俗小説です。ただ、そのフィクションによって不当に引き立て役にされたことで、歴史上実在した人物が冒涜され、虐げられた人々が生じたことも事実です。
この本は、映画『レッドクリフ』(フィクション)の公開に合わせて書かれたもので、記述の重点もその映画の範囲に偏っています。その範囲内において、「天下三分の計」の提唱者は諸葛亮ではなかったことなどの史実に触れられていますが、他の部分では正史でも野史でもなく |
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封神演義 (集英社文庫) 価格: 960円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 私は本書で初めて「封神演義」という作品に出会いましたが、訳も丁寧で登場するキャラクターにも十分に魅力があり、中国古典文学を読んだ事のなかった私でも、ページを繰るにつれて、どんどんその不思議な世界、そして現代の小説には見られない奇抜であっと言わせるような展開に引き込まれていきました。 他から出版されている「封神演義」と比べても、本書は派手な脚色もなく、文体も平易で読みやすいと思うので、初めて「封神演義」を読もうとしている方や原典に近い「封神演義」を読みたいという方には特にお勧めできる一冊だと思います。 |
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歴ドル小日向えりの恋する三国志 価格: 1,260円 レビュー評価:4.0 レビュー数:5 本の表紙のイラストや題名から、軽い本だと思われがちだが、いい意味で、裏切ってくれる。
一人一人の人物が、史実に基づいて、活き活きと描かれ、解り易く三国志の世界に入り込み、その生きざまに感動する。 女性の目線で書かれた初めての三国志として、初めての人にも読みやすく、三国志好きな人にも十分内容の濃い本である。 |