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棠陰比事 (岩波文庫 赤 34-1) 価格： 735円 レビュー評価：3.0 レビュー数：1
棠陰というのは梨の木陰という意味で、大昔は梨の木の下で裁判をやっていたことにちなんでいるという。また、比事とは事件の比較という意味である。『棠陰比事』では似た裁判を2つずつ並べており、名裁判比べができるわけである。
大岡裁きで有名なのは、母と継母が子供を取り合うという話だが、このもとになった話は第8話「二人の母」に収められている。そして似た話として第7話には「二人の父親」が収められているが、どのように違うかは本書を見ていただきたい。
全部で144の裁判が収められているが、いずれも2、3ページ程度なので、電車での移動中や寝る前など、少しずつ読 |
西遊記〈下〉 (福音館文庫) 価格： 840円 レビュー評価：5.0 レビュー数：1
西遊記、好きな人は是非。読み物としても長い年月を経て完成された無駄の無い極上のエンターティメントです。福音館古典童話シリーズはどれも 訳、画、装丁、振り仮名や訳注など手を抜かない完成度の高いものですが特に、この西遊記は白眉。一つ一つの章（回）に瀬川康男の画が表題の中国語入りで描かれ其の裏に読み下し文がついています。回ごとに一枚見開きで入っている挿画も見ていて飽きず想像力をかきたてます。リズム感のある言葉の楽しさと程よくこなれた訳、もちろん中国の長い歴史にもまれた大活劇は素晴らしい。子供でも大人でも何度読んでも感心します。お勧めです。 |
西遊記〈中〉 (福音館文庫) 価格： 840円 レビュー評価：5.0 レビュー数：1
西遊記、読み物として楽しんだことはないけれど好きな人は是非読んでください。福音館古典童話シリーズはどれも 訳、画、装丁、振り仮名や訳注など手を抜かない完成度の高いものですが特に、この西遊記は白眉。一つ一つの章（回）に瀬川康男の画が表題の中国語入りで描かれ其の裏に読み下し文がついています。回ごとに一枚見開きで入っている挿画も見ていて飽きず想像力をかきたてます。リズム感のある言葉の楽しさと程よくこなれた訳、もちろん中国の長い歴史にもまれた大活劇は素晴らしい、お勧めです。 |
完訳 三国志〈8〉 (岩波文庫) 価格： 693円 レビュー評価：3.5 レビュー数：2
第8巻は、第106回から120を収録します。呉の孫権は71歳で亡くなり、魏、呉、蜀の三国とも勇名を馳せた英雄の二世、三世の治世になります。彼らには、曹操、劉備、孫権らの偉大さはなく、特に魏はかつての漢の末期さながらの状況。前半は、孔明の遺志を継いだ蜀の姜維と魏の戦い、後半は、司馬炎が魏の皇帝に禅譲を迫り、やがて蜀を滅ぼし、呉を滅ぼして晋として統一するまでを描いて完となります。訳者のあとがきを読むと、岩波文庫版は旧版（昭和28年〜48年）をもとに誤訳・誤注を訂正し、改訳・増補し、用字法改めたとのこと。訳文は格調高く、蓋し労作である。 |
三国志早わかりハンドブック 価格： 1,050円 レビュー評価：5.0 レビュー数：1
一応、偕成社の三国志シリーズのハンドブックと言うことになっていますが、三国志シリーズの本編を持ってない方でも、安くて手軽なハンドブックが欲しいという方にはお勧めです。
三国志(演義中心)に出てくる(王莽などの三国志以外の人物もいますが)人物をほほすべて網羅し、官職や異民族、戦いの事まで色々と書いています。
本編を持って無くても十分役立ちますし、この内容でこの値段はとてもお得だと思います。 |
完訳 三国志〈7〉 (岩波文庫) 価格： 735円 レビュー評価：4.0 レビュー数：2
第7巻は、第91回から105回までを収録します。ここでは、孔明が劉備の遺志を継いで魏を攻め、道半ばにして五丈原にて病により没するまでが描かれます。今でもよく使われる「泣いて馬謖を斬る」や「死せる孔明、生ける仲達を走らす」というのはこの巻で語られます。孔明と魏の将軍・司馬仲達との虚々実々の駆け引きが面白い。 |
完訳 水滸伝〈1〉 (岩波文庫) 価格： 798円 レビュー評価：4.5 レビュー数：4
水滸伝はいくつかの出版社から出版されていますが、講談の趣を残す岩波版が最も「水滸伝の世界」を伝えていると思います。豪傑たちの活躍が活き活きと描かれており、第一にお勧めできるものでしょう。
ただ、訳を見直したという新版は少し魅力の無い文体になってしまったことが残念。後々の巻で、怪我をした豪傑が「私はもう身体障害者です…」と言うのには愕然としました。使ってはいけない言葉、というのがあるのでしょうが、少し考えて欲しかった。
旧版は文句なしの★５つ、新版は★４つです。 |
西遊記解体新書 価格： 1,470円 レビュー評価：5.0 レビュー数：2
内容は西遊記をゲーム感覚で攻略する感じで、主要メンバーや、
各ストーリーで登場する人物・武器・国を細かく紹介しています。
西遊記が大好きで、岩波文庫版・岩波少年文庫版も読んだことがあり、
色んな作家や中国文学者が書いた解説本も読みましたが、
これはリファレンスとして使えるほど子細に紹介されています。
まさに西遊記の解体新書です。
西遊記を読み込んだ方、テレビ番組を録画して何回も観た方には、
たまらない本だと思います。まさに辞書形式なので通して読む本では
ありませんが、映 |
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